
≪今回の音≫ 早稲田電停を出発する荒川線 7500形
人間は絶えず記録を残してゆこうとします。会社組織も個人が行う記録活動と同じく、人間という生物の集合体としての機能維持活動の一環として、絶えず循環を繰り返しながら存続と云う記録を続けようとします。
音を拾ってデータとして残す。出来るだけ良い状態で残す。 時に自分が行う記録活動に疑問を持ち、悶絶しながらも記録を続けて行くと、時間の経過をまざまざと感じる瞬間をノスタルジックに感じる瞬間が必ず来ます。
1年2年周期で沸き上がる衝動ではなく、5年10年経過して現在との差を比べないと出てこないノスタルジアな世界。そういった一瞬の世界観を体感したいが為に平凡な「今」を「音」として記録しているだろうなは…と、偶然見つけたコチラの記事を読み読みつつ、アーモンドチョコを喰いながら思いました。
アーモンドが歯に挟まる所が楽しい所です。
今現在、例えば今回アップする音源に囲まれて過ごす都電荒川線の職員の皆様。貸切の相談をしに一年前に訪れた時には、「えっ?音を録るの?なして?」と云う反応が返って来た事を思い出します。まぁ…職員さん達にとって、日頃聴き慣れている音など拾っても面白くないだろう?と言った至極当然な反応ではありますが、その当たり前の音は常に循環する環境の中で、今その時まででしか聴く事の出来ない音である場合が度々あります。
荒川線営業所の隣には都電広場があり、過去に走っていた車両が大切に静態保存されていますが、この姿と共に当時の音を聴く事が出来たのなら、その車両と縁があった職員さん達はどう感じるでしょう。
自分の為だけでなく、その記録を保管し続ける事で他者に与えられるノスタルジアがあるのであれば、積極的に「音」でも「写真」でも「動画」でも記録して残してゆきたいものですね。
…と、午後の紅茶・茶葉2倍ミルクティ1本58円2本で105円を飲みながらそう思っています。税込みです。
俺自身は屈折した思考形態の持ち主であるが為、音拾い等の奇特な趣味を持つ者が一人でも少ない方が激レアで良いな!と思ってしまう訳で御座いますが、遠いようで近い将来、自分以外の誰かに何かしらの感情を与えられるのであれば、こういった趣味・属性を持つ趣味人達が増えるのも世の為かもしれません。
世はデジタル時代。アナログ時代よりも記録したデータを喪失する確率が高くなっており、そうした意味合いからも、例え携帯電話の録音機能でも「今」を録る危篤な方達が増えればイイなとも思ってみたりします。
今回の音は、先日拾って来ました都電7500形が貸切を終え、荒川車庫前行きとして出発するシーン。貸切時と同じ機材・同じ条件で拾っておりますから、7500形の移動感を楽しんでみて下さい。
![]() | 早稲田電停を出発する荒川線 7500形 |
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