
一時期、古くなったデジカメの後継として一眼を考えていました。片手で操作もできるコンパクトさを持ち、連写が出来て夜間撮影に比較的強いと思われるタイプを。写真を撮影する際、何か個性的な撮影趣旨をと考えた所、夜間撮影やモノクロ撮影が自分らしいカモと考えた為です。
ですが鉄道写真ともなると、他の圧倒的な支持者とバッティングする事が多く人間関係に疲労しそうな事と、撮影時のシャッター音が音拾いの障害となりうる事が不安になり、やはり音拾い支持者たる者、ココはカメラではなく以前から物色しつつあったヘッドホンを購入する事にしました。
折角苦労しながら拾って来た音声達ですから、自らの出来る範囲内で精一杯、空気感あふれる音で視聴したいもの。

これまで、編集用としてAKG K171studio を試聴用として兼用してきましたが、密閉型たるゆえ、密室感が強く導入からかれこれ4年が経過していたため、これを編集用とし、試聴用途に限定した開放型ヘッドホンを選択。SENNHEISER HD600 等を候補にしましたが、断線の際にケーブル交換が可能なAKG製としました。
デザインも好みですから。
機種はAKG Q701 White 。2009年当時、某人気アニメーションで注目を浴びたK701の後継機種である事は割愛します。
音はフラットで音の分離が良く聴きやすいと言うK701の利点を継承しており、エーシングを経ればヘッドホンアンプ次第で自分好みの方向性に導く事が出来、高音寄りの鉄道関連の音声視聴に適しており、空気感もある良品と言うのが個人的評価。
以前流鉄鰭ヶ崎で拾ってきた通過音を聴くと、そのリアリズムが解りました。
まるで今その場にいるが如き大迫力・・
開放型ですから音漏れが強い訳ですが、完全室内使用に限定すれば何も問題はありません。取り外せるケーブルを他者で発売しているケーブルに交換したり、視聴ソースによってヘッドホンアンプを取り替えてみたり…と、これからも何かと楽しめそうな Q701 でございました。